ホームページやSNSを通じてお客さんから直接に依頼があった場合や、クラウドソーシングで発注者に見積額を提出する場合、あなたは案件の内容を吟味して見積額を計算する必要があります。
慣れないうちは、どう計算すればいいのか戸惑うかもしれません。
ここでは見積額の計算方法の例を紹介します。
見積額の計算方法の例
時給 × 作業時間で計算する
特に専門的な技術が不要な単純作業などの案件ならば、
作業時間の概算 × あなたの時給(自己査定)
で見積もり額を計算してみましょう。
金額の根拠が明確なので、お客さんへの説明もしやすいです。
相場で計算する
クラウドワークス・サービスの似たような案件を一通り見て、その発注者の予算を確認します。
その額を基に、依頼された案件内容の作業工数なども考慮して見積もり金額を出します。
クラウドソーシングは、だいぶ安目の金額を設定している発注者が多いので(受注者の情報が少なくリスクがあるため)、専門業者のホームページの見積額などもチェックして、適正な金額を導きましょう。
あなたのモチベーションを加味する
やりたくない仕事の場合
もし、あなたの気が進まない内容の案件ならば、断るのもいいですが、試しに相場の1.5倍から2倍くらいの見積もりを提出してみるのも手です。
これまでのあなたの見積もりが相場よりも低すぎたのかもしれません。
金額によってはあなたのモチベーションも上がるかも。
ただし、お客さんがその額を受け入れて依頼をしてきた場合、引き受けざるをえなくなります。
前回とほぼ同じ内容の案件だった場合
もし、リピーターの依頼者から前回とほぼ同じ内容の案件の依頼が来た場合、依頼者は前回よりも作業工数が少ないことを見越して、安めの金額の見積もりを期待しているかもしれません。
お得意さんを逃したくなければ、重複した作業内容の分は、作業工数を引いて見積もりを出しましょう。
ぜひとも取りたい仕事の場合
もし、あなたが今後力を入れていきたい分野の案件だったり、過去に経験があってスムーズにできそうな案件ならば、相場より若干安めの見積もりを提出するのも手です。
受注後や納品後に苦労しないために
ホームページに大まかな見積もりの金額を提示する
あらかじめ、あなたのホームページに案件内容別に見積額の概算を提示しておくと、その額に納得したお客さんだけ依頼をしてきてくれますので、スムーズに取引できます。
納品後のサポートについても説明する
プログラミングの案件などでは、納品後に修正の依頼をしてくるお客さんもよくいます。
最初の受注前に、納品後のサポート内容について明示しておけば、あとで揉めることを回避できます。
- 不具合の修正はどうするか?
- 永久に無料で対応する
- 納品後1か月まで無料で対応、それ以降は有償で対応する
- 別途のご依頼として引き受ける
- 受け付けない
- 不具合かどうか不明で、原因を調べてほしいと言われた場合
- 無料で対応する
- 納品後1か月まで無料で対応、それ以降はサポート費用を請求する
- 別途のご依頼として引き受ける
- 受け付けない
- 使用環境はどこまでフォローするか?
- 発注者の環境でのみの動作のみ対応する
- あらゆる環境で動作保証する
- サポート費用を請求する
- 受け付けない
など、あらかじめルールを決めて置き、事前に説明して納得していただけた場合のみ受注しましょう。
文書が残るように、メールやチェットでやり取りするようにしましょう。
電話やスカイプでの交渉は、必ず「言った言わない」の問題になるので避けましょう。
※録音・録画できればOKです。
まとめ
スタートアップ時、まだ実績を積む段階だと、つい低料金で依頼を受けてしまうことがあるかもしれませんが、そこが基準にならないようにしましょう。
低料金で受けたお客さんから、再度低い料金での依頼を受けた場合は、「前回の作業時間からお見積もりを再計算させてください」と伝えて、適正な見積額を提出し直しましょう。
遠慮することはありません。
今後「仕事が取れなくなるのでは?」との不安から妥協してしまうと、後々あなたが疲弊することになってしまいます。