今回は、『最強コンセプトで独立起業をラクラク軌道に乗せる方法-起業1年目で年収1,000万円を超える! 広告業界・企画のプロの〝コトバの法則” 』という本を紹介します。
この本はこれから起業する人に向け、スタートダッシュを切るためのコンセプトの重要性とそのコンセプトの立ち上げ方を指南する本です。
とりあえず独立してやっていきたいけど、どこから始めたらいいか分からないという方にとっては、大変参考になる本だと思います。
この筆者はコンセプトを以下のように定義しています。
「コンセプトとは、まだ知られていないモノ、コト、ヒトについて、それが何で、誰に何をしてくれるのかが、ぱっと思い描けるフレーズ」
つまり、あなたの起業する事業の、独自の事業内容を即座に伝えられる言葉のことを言います。
そんなこといっても独自の事業を考えるのは難しいのではないかともうかも知れませんが、独自のコンセプトを作るための手順についてこの本では詳しく書かれています。
既存の事業に埋もれない独自のコンセプトを持つ事業だからこそ、『独立起業をラクラク軌道に乗せる』ことができるというわけです。
この本には独自コンセプトの組み立て方が具体的に説明されているほか、あなたが持っている他の人にない強み、でありながらあなたが気づいていない強みを掘り下げる方法についても多くのページを割いて説明されています。
あなたの手持ちの札を無駄にせずに使い切るためにできることが書かれています。
とはいえ、いくらあなたのできること、やりたいことを考えたとしても顧客の需要がなければ商売は成り立ちません。
そこで顧客の欲求(ホンネ)を見つけること、あなたの事業と顧客を言葉(コンセプト)でつなぐことの具体的な方法についても書かれているのがこの本のもう一つのポイントです。
筆者は以下のように自分のしたいことと顧客が欲しがることととのミスマッチについて指摘しています。
例えば、風通しのよい組織を作りたい人が、コーチングの技術に感動して、「コーチングで会社を元気にしたい人を応援します!」と打ち出したり、起業したくて仕ない人が、「あなたの起業を全力でサポートします!」という場合です。
ここで考えなければならないのは、あなたは、「応援します」「全力でサポートします」という人にお金を払いたいと思うかということです。
お金を払うのだったら、会社を元気にしたい人より組織改革のプロに頼むだろうし、起業したい人ではなく既に起業してクライアントを持っている人に相談したいと思いますよね?
そして、ならばどう工夫すればいいのか?というポイントについて具体的に説明しています。
また、このようなミスマッチを防ぐためには普段から顧客のホンネを見るクセをつけることを提案しています。
突然ですが、キライ!という感情の正体を考えたことはありますか?
例えば、「昭和男の価値観がキライ」「フェイスブックで自撮りばかりする人がキライ」「意識高い系がキライ」など、あなたも思い当たる節があると思います。
人が何を嫌うのかは、親しい間柄にならないと中々分からないものですが、このようなホンネを見抜く力は、そのままコンセプト(特にベネフィット)を生み出す力になるので、普段からホンネを見抜く習慣は、ぜひ、身につけたいものです。
著者について
著者の芳月健太郎氏は株式会社ライフワーカー&アソシエイツの代表取締役。
博報堂グループなどでプランナー、プロデューサー、マーケティング部門責任者を歴任するなど23年の広告業界での経験を活かし、サービスやコンセプトがうまく作れない個人や経営者に広告業界仕込みのコンセプトワークで価値創造をサポートしています。
終りに:事業の売りが見つからない人におすすめ★★★★★[5/5]
起業を思い立ったけど、具体的に何をすればいいか固まらない。
起業の失敗の可能性を減らし、スタートダッシュを切りたいという方におすすめの本です。
「最強コンセプトで独立起業をラクラク軌道に乗せる方法-起業1年目で年収1,000万円を超える! 広告業界・企画のプロの〝コトバの法則”」
を紹介しました。
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