輸出転売などで海外に商品を配送する際に日本郵便の国際郵便で送りますが、
国際郵便の種類もいくつかあります。
EMS(国際スピード郵便)を始め、eパケットやeパケットライト、SAL便など、これまで使用したことのある4種の国際郵便の特徴と使用するに適したケースを紹介します。
EMS便(安定的&圧倒的に早い。その分料金は高め)
まずはEMS便。EMSは最も早く届く速達便です。その分料金は高く設定されています。
荷物は受取人に直接手渡しで届けられ、これまで一度も配送トラブルもなく、遅延して届くケースも稀(まれ)です。
発送から到着までの期間は、アメリカ宛なら最短で3日、最長で14日、平均5.5日で届いています。
遅延も、受取人が不在だったり、郵便局での保管期間が伸びたケースがほとんどです。
クリスマスシーズンなどに速達希望で注文があった場合は、プレゼント用と考えられるので期日に遅れないように、遅延の少ないEMSで発送するのをおすすめします。
また、EMS便は大きなサイズのものを送る場合にも利用します。
アメリカ宛ならば最大長さ150cm、長さ+横周の合計が3メートルまで、重さは最大30kgまで送ることができます。
利用可能なサイズは国ごとに若干異なります。
お客さんが標準便を希望している場合も、SAL便だと最大長105cmまでしか送ることができないので、それを超える長さのものはEMS便で送ることになります。
それからEMS便は、2万円まで無料で損害賠償保険がつくのもメリットです。
2万円を超える場合は追加料金を支払えば、損害賠償額を格安で増やすことができます。
例えば20万円分の保険を450円で、100万円の保険でも2,450円で付けることができるので、高額商品が売れた場合は保険を利用しない手はありません。
SAL便(エコノミー便で比較的大き目のものを送る場合に利用)
SAL便(航空輸送する平面路郵便物/Surface Air Lifted)は、サイズが大きいもので速達ではなく、標準便(エコノミー便)で送る際に使用します。
アメリカ宛ならば最大長さ1m5cmまで、長さと(高さ+幅)×2の合計が2mまで、重さは最大30kgまでのものを送ることができます。
発送から到着までの期間は、アメリカ宛の場合、これまで発送日から最短で7日、最長で36日、平均15日で届いています。
これまで荷物が到着しなかったといったトラブルはありませんが、荷物が日本国外に出てからアメリカに入国し記録に反映されるまで追跡履歴に記録が記入されるまでかなり時間がかかったケースがあり、お客さんから現在の状況について問い合わせがあった事が何度かありました。
SAL便では有料で保険を付けることができます。
ただしEMS便よりも比較的割高な保険料がかかります。
例えば2万円までなら400円、以降は2万円ごとに50円が追加されます。
なので、20万円までの保険をかけたければ、400+50×19=1,350円、
100万円までなら、400+50×99=5,350円がかかります。
eパケットライト便(比較的小さ目で、高額でないものを送る際に利用)
eパケットライト便は、最もよく利用する配送方法で、比較的軽くそれほど高額でない荷物を送る際に標準便(エコノミー便)として利用しています。
最大のメリットは郵便料金が安いことです。
アメリカ宛ならば最大長さ60cmまで、3辺の合計が90cmまで、重さは最大2kgまでのものを送ることができます。
2kgを超えるとSAL便やEMS便で送ることになり、郵便料金がぐっと上がるので、2kgギリギリくらいの荷物の場合は、梱包材をなんとか小さく整形して2kgに収めるように工夫しています。
これまでほとんどの荷物は無事に到着していますが、中には途中で追跡できなくなったケースが何件かありました(お客さんから連絡がないので届いているとは思います)。
発送した数が多いためかもしれませんが。
eパケットライト便には損害賠償制度がないので高額な商品を送る場合は覚悟が必要です。
高額商品を送る場合はEMS便をお勧めしますが、私の場合、30,000円以内のものであればeパケットライト便で送ってしまいます。
発送から到着までの期間は、アメリカ宛の場合、これまで最短で6日、最長で25日、平均12.3日で届いています。
標準便ですが、最近は速達便であるはずのeパケット便よりも早く届くケースが増えていて、SAL便よりも早い印象です。
eパケット便(EMSより安い速達便)
eパケット便はeパケットライト便よりも若干割高ですが、書留便なので購入者に直接手渡しで送ることができます。
またeパケットライト便より早く届くので速達便としても利用しています。
日本郵便のホームページで到着日数を確認することができます。
eパケット便はアメリカ宛だと6日で到着すると表示されますが、最近は遅れるケースが結構あり、クレームを受けることも何度かありました。
追跡すると、特に税関で止まっているケースが多いようです。
最大19日かかったこともありました。
損害賠償保険は追加料金なしで最大6,000円までは付きますが、
なので、クリスマスシーズンなど期日が決まっていそうな場合はEMS便で送ることをお勧めします。
発送から到着までの期間は、アメリカ宛の場合、これまで最短で5日、最長で19日、平均8.4日で届いています。
最大サイズはeパケットライト便と同じでアメリカ宛ならば最大長さ60cmまで、3辺の合計が90cmまで、重さは最大2kgまでのものを送ることができます。
終りに
以上の4種が主に使用している国際郵便の種類です。
サイズや重量、スピード、料金、損害賠償保険付きかどうかなどで使い分けています。
これまで意外にもトラブルが少なかったのは、主にアメリカ宛だったためでしょうか。
アメリカ以外の国に送る場合は、料金や利用できる国際郵便の種類が異なります。
また安全度も違ってくると思われるので注意してください。
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