パソコンのキーボードについて【キーボードで変わる作業効率】

最近パソコンの文字入力が遅くなってきた気がしてたんですよね。

昔はもっと早く正確にタイピングできてたのになぁって。

ふと、キーボードに原因があるんじゃないかなぁ?とひらめきました。

というのも、自宅で作業するようになってからずっとノートパソコンの平べったいキーボードを使ってましたが、会社員時代に仕事で使っていたのはキーの高さが1cmくらいある立体的なキーボードだったんですよね。

で、キーボードの事が気になり始めて、ネットで色々調べてみると実に様々な種類のキーボードがあるんですよね。

  • キーの数が少ないものや多いもの
  • 日本語配列英語配列(英語配列は世界標準。日本語配列はリターンキーの形が独特です。)
  • キーのスイッチ(キーを押した際に入力を感知する仕組み)の種類
  • パソコンとの接続が無線有線

などなど。

日本語配列キーボード
英語配列キーボード

英語配列のキーボードの方が世界的な市場が大きい分、豊富な種類のキーボードがあるんですよね。
日本にはない個性的でカッコいいキーボードも多く、見ているだけでも楽しくなります。

個性的なキー配列の「Vortexgear Race 3」

個性的なキーボードメーカー

見た目で言うと、さまざまな色や素材のキーキャップも売られていて、自分好みにカスタマイズすることもできて楽しいんですよね。

個性的なキーキャップ

特にこだわる人はケースや基板など各パーツを海外から取り寄せて自作する人もいます。

調べてみるほどにその魅力にハマってきて自分でもオリジナルのキーボードを作りたくなってくるんですけど、そこまで行くと作業の効率化よりも趣味の世界ですね。

また、キーボードを使うシーンによってもタイプがあって、
特にゲーミングキーボードは、キーを押した際の入力のスピードが求められるので、高性能なものが多いです。

ゲーミングキーボード

ゲーミングキーボードにはLEDが様々なパターンで光る派手なものも多いですね。

私の場合は仕事での使いやすさが一番、作業の効率を上げることが目的なので見た目は二の次ですが、ゲーミングキーボードの反応の速さだったり、専用ソフトで各キーにコマンドやマクロが組み込めるのは魅力的ですね。
(マクロを組み込むことでキーを押すだけでプログラムを実行させることができます。複雑なコマンドを自動で打ち込んだり、手間のかかる操作を楽に実行できたり、作業の時短が可能になります。)

この記事ではキーボードの種類についてさらに細かく分類し、キーボードを選ぶポイントをまとめてみます。


日本語配列か、英語配列か

日本語配列のキーボードは日本で一般的に使われているものですね。

「変換」「無変換」キーや「半角/全角」キーなど独自のキーがあったり、リターンキーの形状がカギ状で独特だったりします。

英語配列は下の画像のような感じ。

英語配列のキーボード

日本語配列よりややキーの数が少ないです。

リターンキーも日本語キーボードと比べて小さく、横長の形状です。
(これが日本語配列に慣れた人にとって一番の押しミスの原因になります)

まぁ普通だったら日本語配列を選べば問題ないのですが、色々なキーボードを見ているうちに、海外にあるユニークなキーボードを使ってみたいと思うようになり、長年打ち慣れた日本語配列から英語配列に切り替えることにしました。
長年使い慣れた日本語配列から離れるのは不安でしたら、以下のことも英語配列に映る後押しになりました。

  • Youtubeで見たタイピングの速さを競う大会の動画で、優勝者が英語配列のキーボードを使っていて、慣れれば日本語入力も問題ないと思ったこと。
  • それから、使っているノートPCのキーボード(日本語配列)のリターンキーをよく見ると、テカっているのは一部分のみ、つまり日頃頻繁に押しているのはそれほど広い範囲じゃないと分かった事。

現在は英語配列を使い始めて2週間ほど。
だいぶ慣れてきましたが、いまだにリターンキーの押しミスがちょくちょくあります。

でも、当初よりだいぶストレスは減ってきました。

メルカリをみると英語配列のキーボードに挑戦してすぐに違和感に耐えられずに売りに出しているのを見かけますが、少なくとも2~3週間は使い続けてみてください。

それから、最近のキーボードにはキーマップの変更(キーの位置を自分好みに変更できる※HHKB HYBRIDシリーズなど)や、コマンド登録、マクロ登録ができるものもあり、配列の違いをカバーする機能を持つものも多いです。
これらについてはいずれ紹介したいと思います。


入力タイプ

キーの入力タイプは主に5種類。
(キーの入力タイプとはキーを押した際に入力を信号として感知する仕組みのことです)

  • メカニカル:機械的なスイッチタイプ。金属接点の接触により入力を感知します。廉価版のキーボードから高級なものまで広く使われています。メカニカルスイッチにはさらに細かくいくつもの種類があります(下記参照)。
  • メンブレン:キートップの下にドーム状のゴムがあるタイプ。ぶにゅぶにゅした打鍵感です。廉価版のキーボードによく使われています。
  • パンタグラフ:キートップの下にひし形のバネがあるタイプ。平べったくて主にノートパソコンに使われています。
  • 静電容量無接点方式:日本の東プレが開発。キー押下で発生する静電気で入力を感知します。物理的な接点がないので長持ちしやすく、キーを底まで押さなくてもいいので押圧も軽やかです。
    HHKBやNizなどいくつかのメーカーで採用されています。
    高級キーボードで採用されることが多く、気になる方はセブンバンクの端末のテンキーがこのタイプだそうなので、セブンイレブンに行った際に試してみてください。
  • オプティカル:アメリカのRazer社が開発。光により入力を感知します。通過世界一の反応スピードを誇ります。

ところで、キーボード界ではキーを押す感覚を「打鍵感」、キーを押下した音を「打鍵音」と表現します。
なんだか楽器みたいですね。

メカニカルキーにはさらにいくつかの種類があります。

メカニカルキースイッチの種類(キー軸の種類)

金属の接点により入力を感知するメカニカルスイッチには多くの種類があります。

メカニカルキーのスイッチのタイプは「青軸」「赤軸」などのようにトップパーツの色で呼ばれます。

キースイッチのタイプは大まかに3種類あります。

  • クリッキー:中のパーツ同士が衝突しカチャカチャした音を立てるスイッチ。
  • タクタイル:中の金属のバネを弾いて底まで下がります。青軸ほどではないですがチャカチャカした音がなります。
  • リニア:中のパーツ同士が衝突することなくすっと底までキーが下がるスイッチ。静かなスイッチです。

キースイッチの中でも有名なものを上げると…

  • 青軸:押すと中のパーツが弾かれ底にたたきつけられる仕組みになっています。
    そのためカチャカチャした打鍵音がします(クリッキー)。
    最も打鍵音が大きい軸なので、人がいる場所での使用はしづらいですが、明快な音と感触があるのでタイピングの爽快感を最も強く感じられます。
  • 赤軸;引っ掛かりなく、スッと底までキーが下がるタイプ(リニア)。
    音も抑えめなので、人がいる場所での使用に向いています。
  • 黒軸:赤軸に近いですが、やや強い抵抗感があります(リニア)。
  • 茶軸:少し引っ掛かりのあり、チャカっとした打鍵感(タクタイル)。
    青軸ほど音を立てず、赤軸よりも引っかかりがあるバランスの取れたタイプです。
  • 銀軸:わずかにキーを押すと入力が感知されるため、スピードシルバー軸とも呼ばれます(リニア)。
    そのためゲーマーに好まれます。
  • 静音赤軸;赤軸に似ていますが、より打鍵音を抑える仕組みになっています(リニア)。
    押圧は赤軸よりやや重ためです。
    オフィスなど人のいる場所での使用に向いています。

などなど。

キースイッチメーカーで最も有名なのはドイツのCHERRY MX社

CHERRY MX社のホームページではスイッチの仕組みを動画付きで詳しく説明しています。

赤軸の機構
赤軸の説明図

現在は、CHERRY MX社以外のメーカーからもどんどん新しいスイッチが開発されており(黄軸、パンダ軸など)、それぞれ打鍵感、打鍵音に特徴があります。

いくつものキースイッチを集めたサンプルも商品化されているほどです。

従来、キースイッチは基板にはんだ付けするものだったので、スイッチの交換はなかなか手間だったのですが、はめ込むだけで設置できる「HOT SWAPタイプ」のスイッチも開発され人気です。

取り外しも引き抜くだけなので、簡単に別のキースイッチに置き換えることができます。

ホットスワップタイプのキースイッチ

異なるキー軸のキーボードを気分により使い分けるのもいいかもしれませんね。


キーの数

キーの数も大事なポイントです。

  • テンキー(数字キー)やカーソルキーを含むすべてのキーが揃っているもの。フルサイズとか、100%とか呼ばれます。
  • テンキーがないもの。テンキーレスとかTKLなどと呼ばれます。
  • テンキーもカーソルキーもないもの。コンパクトとか40%~75%などと表記されます。最近60%キーボードが人気です。

コンパクトキーボードには、

  • fキーがないもの
  • 数字キーもないもの
  • カーソルキーのみ残したもの

などがあります。

色々なコンパクトキーボード

Vortex Core


キーの数が減るほど、キーボードのサイズが小さくなり、机の上の作業スペースを増やすことができたり、キーボードのアルファベット部分とマウスとの距離が近くなるので、作業中手をあまり動かさなくて済むメリットがあります。

一方で、キーが減った分、足りなくなったキーをfnキーとの組み合わせなどで入力する必要があり、操作が複雑になるデメリットもあります。


終りに

これだけ様々な種類のキーボードがあるのは、最適なキーボードのかたちが人それぞれであることを物語ってますね。

皆さんも自分に合ったキーボードを探してみませんか?
そしてキーボード沼にどっぷりはまってみませんか?

最後に私のキーボード選びの基準と変遷について。

私の場合、作業中にfキーもテンキーもよく使うので、当初はフルサイズのキーボードを使ってました。

しかし、テンキー付きのフルサイズキーボードは、テーブルの作業スペースが狭くなってしまうので、マウスが動かしづらいなぁとも感じてました。

そこで、別途テンキーだけのキーボードを用意して、コンパクトキーボードと組みあわせて使うことに。

しかし、作業しているとテンキーのキーボードが動いてしまい、位置が定まらないんですよね。

それが、気になっていたところ、

マウスのdpi(=マウスを動かした幅によるカーソルの移動距離)を設定で変更できることに気づき、マウスの動きにカーソルが大きく反応するように設定したところ、作業スペースが狭くてもなんとかなることが分かりました。

現在はフルサイズキーボードをメインとして使っています。

英語配列
フルサイズ
東プレReal

動画編集やゲームをする人にとってはコンパクトキーボードの方が使いやすいという意見もあるので、やっぱり人それぞれですね。

おいおい私が使ってみたキーボードの詳しい解説記事も書きたいと思います。

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